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住宅ローン初回・ふるさと納税があっても書類を郵送せずに確定申告が完結した【2022年度】

確定申告の季節ですね。

今年は住宅ローンの初回控除があるので、確定申告が必須となる年度でした。

住宅ローン控除は非常に魅力的な制度ですが、「初年度が面倒」「書類を揃えるのが面倒」という話があり、仲介会社の確定申告セミナーを受けても郵送前提の事務フローが案内されるなど、紙の書類を扱う上に、信書郵便を出さなければいけない雰囲気が形成されており非常に憂鬱でした。

実際に国税庁のWEBサイトを読み込んだところ、「もしかして郵送はしなくてもいいのでは?」という疑念が生じ、実際に申告書作成コーナーに従って書いていたら書類転記を最低限にした上で、オンラインで申告処理が完結したので、一応記しておきたいと思います。

申告にあたって郵送・持ち込みは一切不要でした

源泉徴収票と住宅ローンの年末残高証明書は転記せざるを得ませんでしたが、源泉徴収票XMLが交付されている会社であったり、残高証明書を電子交付してくれる金融機関からの借り入れであれば、手入力ゼロの人も可能性としてはありえそうです。

RSU・同人活動の雑所得(マイナスですが確定申告する以上は申告しないといけません)・贈与税の特例申告などのマイナーな内容は省いていますが、同様にマイナポータルによるデータ連携・ログイン連携を使ってe-taxアプリ(WEB)からイメージ提出を行うことで、郵送を行わずに申告を完了することができました。

マイナポータル連携

マイナンバーカードおよび、マイナポータルは確定申告における必須ツールです。

まず最も重要な点として、カードリーダー等が無くてもPCでマイナポータル連携ログインが可能です。スマホのアプリでブラウザに表示されたQRコードを読み込んでスマホマイナンバーカードをスキャンすることでログインできます。

そして、下記のページに記載されている内容は(事業者が対応していれば)全て手入力を免れます。

www.nta.go.jp

医療費

マイナンバーカードと健康保険証の連携をしておけば、2023/2/9から一括で2022年度分の医療費を入力できます。

医療費控除は関連交通費も入力できるので、それらは手入力ですがかなり手間の節約ができるはずです(今年は医療費控除を使わなかったので詳細は不明)

ふるさと納税

ふるなび、さとふる、楽天ふるさと納税などの大手サイトは、ふるさと納税サービスから直接マイナポータルに証明書データを連携します。依頼から発行までに数営業日ほどかかるので、前年度分の申請ができるようになった瞬間に申請しておきましょう。

そして、マイナポータル連携に対応していないサービス経由の寄付も、「ふるさと納税 e-tax連携サービス」の利用ができる自治体であればマイナポータル連携で寄付金額を入力できます。

ふるさと納税強者の自治体は大抵対応しています(記事を書いた時点で800自治体が対応済み)

www.shift7.jp

e-私書箱経由の連携

主に保険会社や証券会社。

事前に「e-私書箱→マイナポータル連携」を済ませ、「保険会社→e-私書箱」「証券会社→e-私書箱」の連携を行っておくことで、確定申告書作成コーナーでインポートできます。

こちらはe-私書箱に書類が発行された段階で自動的に確定申告書作成コーナーでインポートできます。

e-taxでのイメージデータ提出

大抵の人はマイナポータル連携で入力が楽になってめでたしめでたし…ですが、住宅ローンにおいては書類の提出が待っています。

しかし、この添付書類の一部はオンラインでPDF化しての提出が可能でした。

www.e-tax.nta.go.jp

しかも、ご丁寧に所得税の確定申告が終わった後に発行されるPDFで、イメージデータ提出の可否を記載してくれています。

イメージデータの提出はe-tax (WEB版)から行います。確定申告に使ったものと同じマイナンバーカードでログインし、申告履歴を見る画面からイメージデータ提出を行えるようになっています。

必要書類はコンビニのスキャナーでPDF化して、イメージデータ提出することで無事確定申告の全工程を終了することができました。

まとめ

実は様々な理由(損益繰越やらなんやら)で5年ほど確定申告を続けているのですが、毎年のように便利になって進化しています。

まさか、契約書の写しが提出な住宅ローン控除周りまでオンラインで完結するとは思いませんでした。デジタル庁、ちゃんと働いてる!

申請中引っかかったところ覚書

シフトセブン 「ふるさと納税 e-tax連携サービス」

令和4年度分のサービスは2/1より実施というのは明記されていたため、事前に登録をしていたのですが2/1を迎えてもマイナポータルに証明書が連携されてきませんでした。

e-tax連携サービス側では発行メッセージは出ていたのですが、マイナポータル側では検知できなかったので「もっとつながる」から連携を削除し、再連携したら無事確定申告書作成コーナーでも取り込めました。

e-taxアプリ(WEB)

タブを閉じると再ログインが必要なくせに、セッションは終わっておらずブラウザを終了するまで再ログインできない仕様。UIもイケてないし、e-taxで偉いのはe-taxじゃなく「確定申告書作成コーナー」だという確信を深めた。