1カ月前、都合よくM570tがチャタり始めた。
そしてその数日前にはM575発売のニュース。実に10年ぶりの後継機。 ハイエンドに行こうと思ってMX ERGOを試した時期もあったがどうにも感触が違って売り払ってしまった身としては、渡りに船。
そして本日Amazonから届いたので、ファーストインプレッションとWindowsでの設定追い込みについて記載していく。
TLDR
良い点
- BT対応
- ホイールの工作精度◎
- 形状改善(個人的には)
悪い点
- ユーティリティソフトが貧弱
- ボタン類の位置が悪い(チリも合っていない)
Unbox
パッケージが大幅に小型化した。中身はプラスチック包装がなく、段ボールで仕切られているだけの簡易な放送。プラと配送コストの削減ということだろうか。
レビュー
USBポートを空けたかったので、Bluetoothで設定。
M575もM570tと同じく電池駆動なので、サンプル電池の絶縁シートを引き抜いたら初回起動する。最初からペアリングモードに移行してくれたので、説明書なしにWindows側から認識してペアリングまで進むことができた。裏側のボタンでUnifyingと切り替えることもできる。
表面加工はほぼ変わらないが、手のひら部分が波打っているため肌触りには差がある。密着して蒸れない分M575の方が自分好み。
全体の形はほぼ変わっていないと思いきや、M575の方がM570tに比べて山が低く感じる。戻る・進むボタンの位置も今の自分のポジションだと少し指の移動が多くなった。ここはややマイナスだが人によって持つポジションが違うと思うので、あくまで自分の場合だと考えてほしい。ボールを触った感じはほぼ変わりない。
クリックホイール進化!!!
圧倒的な進化はセンターのクリックホイール。M570tはすぐスイッチがヘタってしまい押し込まないと反応しなくなるが、M575は非常に軽い力でスイッチを押すことができる。 また、左右ガタもなく明らかに精度が良くなっている。タブを開くときにホイールクリックを多用しているので自分にとっては非常にうれしい。力を込めなくともいいので耐久性も上がりそうだ。
ユーティリティ
M575はSetPointではなくLogicool Optionsなるソフトウェアを専用ユーティリティとしてインストールすることになる。SetPointは最近のLogiデバイスだとお役御免の旧ソフトなのだが、見ての通り後継となるLogicool Optionsの機能は非常に少なく、存在してる意味ある?と言いたくなる。(上位機種だとほかのボタンの割り当てを変更できるが、M575には余計なボタンがないので使えない)
何より、愛していたポイント加速度オプションがなくなってしまったので、高精度な動きができなくなってしまった。
遠くに行く際は速く、近くは精密にできるセッティングを追い込めたのだが、現行モデルでは不可能。とはいえ定速では非常に使いづらいので、マウスオプションの階層を掘っていたところ、いくつかのOS設定で完全再現とはいかずとも、満足できる範囲には設定することができた。
Windows設定でSetPointに近づける
SetPointがあるとそちらを使ってしまうが、Windowsのマウス設定は意外と細かかった。
「その他のマウスオプション>ポインターオプション」から自分の環境ではOFFになっていた”ポインターの精度を高める”チェックと"自動的に既定のボタン上に移動"をONにすることで、精密動作を改善できた。
完全とはいかないが、一応満足。ボタン上の移動は人によって好き嫌いが分かれそう。
総評
正統進化しているが、いくつかトレードオフがあるのでロジクールには更なるサポートを期待したい。 USBポートを塞がなくなったのは非常にGood。ただUnifyingの低遅延超安定も捨てがたい。
メディア記事によると、スイッチそのものは変わってないらしいので遅かれ早かれチャタリング起こすのは確実なので500円をケチって1年保証モデルを買わないように注意。保証期間内ならサクッと新品交換されるので2年保証は高確率で半額セールだ。
ちなみに、M570tは型落ちとなったので、常にプライムデー価格になっている。確保したい人は今のうちに。3年保証も健在だが、おそらく交換時にはM575と交換することになるだろう。
自分はあまり型落ちを使わずに新しいものを早く試して慣れたい派なので、このままM575と生きていく。